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2015年1月6日(火)

震災後初となる出初式を開催しました。


平成27年1月6日、楢葉町山田岡にあります楢葉分署にて震災後初となる出初式を開催しました。
震災以前は毎年開催し、多数のご来賓の方々や一般の住民の方にも見て頂いていましたが、震災の影響で出初式を中止していました。
その後復旧・復興が進み、多くの方々に支えられながら一歩一歩進んで参りましたが、今年は出初式が出来る環境の構築が出来たとの判断から4年ぶりの開催となりました。

出初式の様子がニュースで紹介されました
FNN Local
NHK NEWS WEB


消防本部大和田仁次長より開式宣言がなされた後、国旗掲揚を行いました。



馬場有消防長事務取扱より式辞を頂きました。

式辞の一部を掲載いたします。















馬場有 消防長事務取扱 式辞

 平成27年の輝かしい新春を迎え、ご来賓の皆様並びに双葉消防本部職員の皆様に、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
 本日ここに、石本健相双地方振興局長、吉野正芳衆議院議員を始め、多くのご来賓ご臨席のもと、実に4年ぶりとなる「平成27年双葉消防本部出初式」が挙行できますこと、心より感謝申し上げますとともに大変嬉しく存じます。
 双葉消防本部はこれまで、地域に密着した自治体消防として発足以来、先人達の弛まぬ努力と奮励の積み重ねにより、消防施策及び消防施設の充実強化が図られ、複雑多様化する災害に敢然と立ち向かい、地域防災そして住民の安全確保のために、その使命を果たして参りました。
 しかし、東日本大震災並びに東京電力福島第一原発事故の複合災害により、地域の安全はもとより、多くの住民の生命、財産そして幸福を一瞬にして奪われてしまいました。  こうした、消防力を遙かに超える比類なき災害に対しても、双葉消防本部の職員は、一貫して双葉郡内にとどまり、今日までの3年10ヶ月に渡り「ふるさと双葉」の安全、そして住民の安心感を取り戻すために、職員一丸となって職責を果たしてきたことに対して、敬意と感謝を申し上げる次第であります。ここまで、業務を継続してくることができましたのも、本日ここにご臨席の皆様方のご協力の賜と、改めて感謝を申し上げます。
 併せて、総務省消防庁をはじめとする国・県の関係機関の支援、そして「福島支援全国消防派遣隊」として、放射線の広がる地域に身を投じて、力を貸してくれた全国の消防職員に、心より感謝を申し上げる次第であります。

 さて、昨年の双葉地方における災害を振り返ってみますと、昨年は9件の火災が発生いたしました。前年に比べますと11件減少し、広域消防発足以来最少件数となりました。火災種別では、建物火災が3件、車両火災が1件、その他火災が5件となっております。 町村別では広野町、大熊町、浪江町でそれぞれ2件、楢葉町、富岡町、葛尾村でそれぞれ1件となっております。  幸いにして、大規模火災に至る事象はありませんでしたが、管内には未だに、火災大規模化へ発展する要素が数多く存在していること、そして、昨年1月から3月までの期間に、火災が集中して発生していることに鑑みますと、これからがまさに、火災危険度が高まる時期となりますので、引き続きの警戒強化をお願いいたします。
 救急業務をみてみますと、出動件数は427件で、昨年より21件増加、搬送人員は396人で42人の増加となっております。
 事故種別を見てみますと、急病が246件・216人搬送で最も多く、次いで交通事故が81件・87人となっており、以下、一般負傷、労災事故の順になっております。
 本年3月には、常磐道富岡・浪江インターチェンジ間の、供用開始も予定されておりますし、また、除染廃棄土壌等の、当地方への輸送も計画されていることから、更なる多様な事故の発生が予想されますので、出動隊にあっては万全な準備をお願いいたします。

 震災から4回目となる新春を、同じ避難先で迎えなければならない、住民の皆さんの愁いを思いますと、非常に心が痛む思いでありますが、双葉地方も復興の槌音が少しずつ大きくなって参りました。
 こうしたなかにあって、広域行政を担う消防の果たすべき役割は、大変大きなものがあるものと考えております。
 双葉消防本部の、平成27年重点施策の一つに、「組織の再生発展と、双葉地方の復興再生への寄与」を掲げ、双葉郡内の安全確保はもちろん、応急仮設住宅等に避難をされ、ふるさとを離れている方々へのケアも含めて、幅広く業務を展開して参る所存であります。
 非日常的な災害対応をするなかで、こうした充実した事業を展開できますのも、平成27年には、職員数が条例定数を満たす体制となる道筋ができからこそであり、これによりまして、双葉消防本部は組織再生から発展へと新しい段階を迎えることになります。
 これも偏に、消防力強化等にご理解を賜りました関係各位のお陰と、心より御礼を申し上げます。
 今後も原発事故の対応は永く続くことになりますが、避難指示区域における消防活動は、かつて日本全国のどこの消防隊も経験したことのない、特殊な活動でありますので、歴史的な活動をしていることに自負心を感じながら、いい仕事をして参りたいと思っておりますので、今後とも皆様方の深いご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。
 結びに、平成27年が皆様にとって、愁いなき希望の持てる年となりますよう祈念いたしまして式辞といたします。



次に勤続20年となる職員を表彰しました。今年は3名が表彰を受けました。


ここからは検閲が始まります。
まず初めに通常点検を行いました。前列に浪江消防署員、後列に富岡消防署員が整列し点検を受けました。


次に小隊訓練を行いました。小隊訓練は、部隊行動を確実にするために規律を正した行動を全員で行うことで、部隊の団結を強固にするものです。
停止している状態で「右向け右」や「回れ右」などを行う停止間と、行進している状態で「右向け前へ進め」や「回れ右前へ進め」などを行う行進間があります。


次に総合消防訓練を行いました。中高層建物火災でベランダに2名の逃げ遅れがいる想定で、2名の要救助者を2つの手段で救出します。また消火方法として「Miracle CAFS」と呼ばれる泡消火装置を使用しました。 「Miracle CAFS」は水に少量の消火薬剤を加え泡状にして放水することで、水の表面積を広げ消火効果を高めるとともに水損などの二次災害の防止にも有効です。


2名の要救助者のうち1名は梯子車を用いて救出し、もう1名は抱きかかえによる搬送で救急隊へ引き継がれました。


引き継がれた傷病者は救急隊によって救急車へ搬送され、車内で的確な処置、血圧や体温などのバイタル測定などを行いました。


こちらは福島県消防救助技術大会の引揚救助部門で昨年優勝したチームの訓練を見て頂きました。


引揚救助は5人1組(要救助者を含む)で2人の救助隊員が空気呼吸器を着装して搭上から塔下へ降下し、検索発見後、要救助者を塔下へ搬送し、4人で協力して塔上へ引揚後、ロープ登はんにより脱出するものです。地下やマンホール等での災害を想定した訓練です。


渡辺利綱管理者(大熊町長)より講評及び訓示を頂きました。


初めに石本健福島県相双地方振興局長様より祝辞を頂きました。


次に吉野正芳衆議院議員様より祝辞を頂きました。


次に吉田栄光福島県議会議員様より祝辞を頂きました。


次に千葉幸生双葉地方広域市町村圏組合議会議長様より祝辞を頂きました。


次に渡部敏久双葉警察署長様より祝辞を頂きました。


次に安藤治福島県消防協会双葉支部長様より祝辞を頂きました。


最後に、来賓の方々をご紹介し、祝電を披露しました。


国旗降納の後、浪江消防署の末永孝二署長より閉式宣言がなされ、出初式の日程を終了しました。
この度平成27年双葉消防本部出初式を盛大に開催できたことは、これまで支えて頂いた多くの皆様のおかげであると、心から感謝しております。
今後も双葉地方の安全・安心を守るため、職員一同全力で取り組んで参ります!

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