2015年10月30日(金)
平成27年10月30日に双葉地方広域市町村圏組合富岡消防署において開所式が行われました。
富岡消防署は原子力発電所事故により帰還困難区域にあるため楢葉分署にて業務を行ってきましたが、富岡町及び大熊町の復旧作業が本格化され流入人口が増え、また常磐自動車道が延伸されたことや除去土壌の搬送が本格化されたことから更なる消防力の対応強化のため平成27年11月1日富岡町に臨時拠点を開所することになりました。
消防本部大和田次長より「平成27年11月1日を以て富岡消防署を開所する」ことが宣言されました。
双葉地方広域市町村圏組合副管理者兼消防長事務取扱であります松本幸英楢葉町長から式辞をいただきました。
本日、ここに「富岡消防署」の開所式を挙行するにあたり、広域圏組合を代表いたしまして一言、ご挨拶を申しあげます。
本日は、ご多用のところ、宮本町長をはじめ、多数のご来賓の方々のご臨席を賜り、心より御礼申し上げます。
また、皆様には、日頃より当組合消防業務全般に渡りまして、格段のご支援、ご協力を賜り、重ねて御礼を申し上げます。
皆さんご承知のとおり、富岡消防署につきましては、平成23年3月11日に発生しました東日本大震災、並びに東京電力(株)福島第一原子力発電所事故に伴う避難指示により、翌12日には、新夜ノ森にあった富岡消防署での活動が出来なくなったことから、一端は川内出張所へ全機能を移転し活動を継続、その後に楢葉分署に移して対応して参りました。
しかしながら、管内情勢の変化とともに、消防を取り巻く環境は、日々変化しており、特に各町村の復興に向けた取り組みが進むと同時に、災害出場件数も増加しており、本来富岡消防署が管轄すべき、富岡町及び大熊町での災害発生件数も増加傾向にあります。
また、幹線道路の交通量の増加に加え、常磐自動車道の全線開通に伴う交通事故の対応や復興作業員の急病事故等の対応が今後も増加することが予想されることから、今般、富岡町のご協力のもと、ここ第一分団屯所において、実に4年8ヶ月ぶりに再開する運びとなったものであります。
双葉郡のほぼ中心に位置する富岡町に臨時活動拠点を構えることで、迅速な初動対応による火災被害の抑止及び大規模化防止、救急現場到着時間の短縮による傷病者の重症化防止及び救命効果の向上、更には特別パトロール隊と連携した巡回警戒など、災害対応体制のより一層の強化が図られることは勿論、双葉郡民の帰還促進に向けた取り組みの一助となれればと思っているところであります。
消防体制も、職員数は123名まで回復し、来年度には127名体制になる予定でありますし、本日、最新鋭の新たな消防ポンプ自動車3台の配備を行ったところであります。
双葉消防本部も着実に体制強化が図られておりますので、皆様方におかれましては、より一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
結びに、本日公私ともにご多用のところ、ご臨席を賜りました関係各位に対しまして、感謝申し上げますとともに、皆様の今後ますますのご活躍を心よりお祈り申しあげ、「富岡消防署」開所式の挨拶といたします。
宮本皓一富岡町長様より御祝辞をいただきました。
塚野芳美富岡町議会議長様より御祝辞をいただきました。
来賓紹介
・双葉警察署長 佐治 誠 様
・消防協会双葉支部長 安藤 治 様
・消防厚生常任委員長 渡邉一夫 様
・消防厚生常任委員 渡辺三男 様
・富岡町消防団副団長 猪狩富行 様
・富岡町安全対策課長 横須賀孝一様
・富岡町復興推進課長 深谷高俊 様
・富岡町復旧課長 三瓶清一 様
富岡消防署長が決意表明を行いました。
松本幸英消防長事務取扱と中島忠富岡消防署長が「富岡消防署」の看板掲示を行いました。
警戒活動を開始しました。
警戒活動を開始しました。
事務所内の様子
富岡消防署の位置